電話回線を引く方法には電話回線の加入権を購入する方法があります。加入電話は災害に強いというメリットがある一方で、電話回線加入権を購入する費用がかかってしまうというデメリットがあります。電話回線を引くための費用はなるべく抑えたいですよね。
そこでここからは、電話回線加入権の価格や仕組みについて解説しつつ、安く購入する方法や電話回線加入権が不要な回線についてご紹介していきます。
この記事を読めば、電話回線を安く引くことができるようになりますよ。
1、そもそも電話回線の加入権とは?
電話加入権とは、NTT東日本、NTT西日本の電話回線を契約するための権利のことで、正式には「施設設置負担金」といいます。
【加入権の価格】
36,000円(2019年6月現在)
現在加入権の価格は36,000円となっていますが、過去には改定が何度も行われており、今後も改定がある可能性があります。
また、昔は多くの場所でアナログ回線が使用されていたので電話加入権の需要がありました。しかし、現在ではNTTの回線を使用しない光回線などが普及していることによって需要が減ってきています。
一方で、法人の場合には必要だという意見もあります。電話加入権を所有していると使用できるNTT加入電話は災害に強く、停電しても使用できるというメリットがあります。
携帯電話やスマートフォンでは連絡が取れない場合でも、NTT加入電話では連絡が取れたという事例もあるようです。このように電話加入権は費用がかかるというデメリットもありますが、災害に強いというメリットもあります。
2、電話回線加入権を安く買う方法
電話回線加入権は購入するのに36,000円がかかるのですが、意外に費用が多くかかってしまいます。そこでここからは、電話回線加入権を安く購入する方法をご紹介していきます。
2-1、中古の電話回線加入権を購入する
電話回線の加入権は購入するためには、36,000円がかかります。しかし、電話回線の加入権を安く購入する方法があります。
電話回線の加入権は実は中古で購入可能です。電話回線の加入権は譲渡可能で、譲渡承認手数料を別途800円支払うことで購入できます。
固定電話を使用しなくなった場合や、回線が複数必要ではなくなったときに加入権を売却するケースがあり、そうした加入権が市場に出回っています。中古の加入権の相場はだいたい1万円程度といわれており、新しく加入権を購入するよりも安く手に入ります。
ちなみに、電話回線の加入権は東日本と西日本で分かれています。そのため、使用する地域に合わせて購入する必要があります。このように、中古の電話回線加入権を購入することで費用を安く抑えることができます。
2-2、電話回線加入権が必要ない回線を使用する
電話回線加入権は購入するのに費用がかかるのでできれば費用をかけずに電話を利用したい方もいると思います。そんな方には、電話回線加入権が必要ない回線を使用する方法があります。
【電話回線加入権が必要ない回線】
- 光回線
- おとくライン
- ライトプラン
光回線は光ファイバーを使用した回線で、電話回線加入権がなくても通信が可能な回線です。インターネット環境が必要ですが、電話回線加入権が必要ありませんし、基本料金も安いのが特徴で最近では需要が高まっています。光回線は多くのキャリアで提供されており、以下のような種類があります。
【光回線の種類】
- 【NTT】:フレッツ光
- 【ソフトバンク】:ソフトバンク光
- 【au】:auひかり
- 【ドコモ】:ドコモ光
キャリアのよってサービス内容や基本料金は異なりますが、光回線は通信が安定しており、通信速度も速いという特徴があります。電話回線加入権が必要ないことと合わせるとおすすめできる回線です。
しかし、光回線は加入電話と違い災害に弱いというデメリットもあります。光回線はインターネット環境を必要とするため、災害によって停電などが発生すると使用することができません。光回線を導入する前にはこのことを理解しておく必要があります。
また、ソフトバンクが提供しているサービスに「おとくライン」というものがあります。こちらもNTTの電話回線を経由していないので電話回線加入権が不要です。
また、おとくラインの場合、NTT加入電話に比べて基本料金が安くサービス内容もNTT加入電話と大差がないという特徴があります。費用の面でいうと電話回線加入権も必要ありませんし、選択肢の1つとなります。
ちなみに、他にもNTTには電話回線加入権を必要としないライトプランというものがあります。ライトプランは電話回線加入権がなくても電話を使用することができますが、基本料金が少し高いという特徴があります。このことから、電話回線の加入権が必要ない回線を選ぶなら光回線かおとくラインをおすすめします。
このように、電話回線加入権がなくても電話が使用できる方法もあるので、ぜひ検討してみてください。
3、まとめ
ここまでで、電話回線の加入権について解説しつつ、電話回線の加入権購入になるべく費用がかからない方法をご紹介しました。加入電話は災害に強いメリットもありますが、電話回線加入権を購入する費用がかかってしまいます。
なるべく費用をかけずに電話回線を引きたい人は、光回線やおとくラインなど電話回線加入権が不要の回線を検討してみてください。