電話回線を新規で契約するときに複数契約したい場合があると思います。会社では規模の拡大で電話番号数や同時通話数を増やしたいときがありますが、どうやって複数契約すればいいのでしょうか。
そこで今回は、新規で電話回線を複数契約する方法とその注意点をご紹介していきます。この記事を読めば、複数の電話回線を契約できるようになりますよ。
1、新規で電話回線を複数契約するには?
電話回線を複数契約するときに考える必要があるのは、必要な同時通話数と電話番号数です。場合によっては複数回線を契約しなくても1回線で解決することもあります。
そのうえで、新規で電話回線を複数契約する場合、電話回線の種類によって考え方が変わってきます。電話回線の種類別の特徴としては以下の通りです。
【アナログ回線で複数契約する場合】
- アナログ回線は1契約で1通話が利用できるものなので、複数契約しようと思うとその分だけ利用料がかかる。複数回線の契約には不向き。
【デジタル回線で複数契約する場合】
- デジタル回線は1契約で2通話まで使用することができる。しかし、2通話以上は使用できないので2通話使用したい方向け。
【光回線で複数契約する場合】
- 光回線は1契約で複数通話が利用可能。複数通話が利用できるので、複数回線を契約する前に検討すると良い。
このように、電話回線の種類によって使用できる通話数が異なります。それを理解したうえで複数回線を使用したい場合、キャリアで複数契約する必要があります。
1-1、キャリアに複数契約したい旨を連絡する
電話回線を複数契約したい場合、キャリアに複数契約したい旨を申し込む必要があります。キャリアでは基本的に1契約ごとのプランが組まれており、料金も1契約単位になっています。
そのため、あらかじめ必要な同時通話数と電話番号数を確認したうえで、必要な回線数を契約すると良いでしょう。
1-2、お得に複数回線を利用する方法
複数の電話回線をお得に契約する方法があります。キャリアの中には複数回線の契約に割引を適応しているところがあり、そういったキャリアを利用するとお安く複数回線使用することができます。
例えば、NTT西日本では、複数契約を行っている法人を対象として「ワリマックス」という割引サービスを行っています。ワリマックスは、加入電話・加入電話・ライトプラン・、INSネット64、INSネット64・ライト、INSネット1500(いずれも総合デジタル通信サービス)の契約者が対象となっています。
【ワリマックスの概要】
お申し込み時に登録料1,000円(税抜)/割引グループが必要です。
最低利用料 (月額) |
600円×当料金月における割引グループの総回線数 |
---|
月額県内通話料 (割引前) |
市内 | 県内市外 |
マイラインプラス 登録なし |
マイラインプラス 登録あり |
1万円未満 | – | – | 10%割引 |
---|---|---|---|
1万円~3万円 | – | 26%割引 | 36%割引 |
3万円~20万円 | – | 28%割引 | 38%割引 |
20万円~100万円 | – | 30%割引 | 40%割引 |
100万円~500万円 | 10%割引 | 30%割引 | 40%割引 |
500万円~1,000万円 | 12%割引 | 30%割引 | 40%割引 |
1,000万円以上 | 15%割引 | 30%割引 | 40%割引 |
引用元: NTT西日本公式HP
このように、利用料金に応じて割引額が変わる仕組みになっています。これ以外にもさまざまなキャリアで割引プランがありますので、複数契約をお得にするためにも割引プランを利用しましょう。
また、できるだけ1契約の通話数が多いものを選ぶとお得です。例えば5通話必要な場合、アナログ回線で契約すると5契約しなければならず、利用料が高額になりますよね。
しかし、光回線を1契約するとそれで5通話分は補うことができます。このように、お得に契約するには必要な同時通話数や電話番号数をしっかり把握してできるだけ契約数が増えないように工夫することが大切です。
2、電話回線を複数契約するときの注意点
ここからは、電話回線を複数契約するときの注意点をご紹介していきます。
2-1、電話回線工事が行えるかどうかを確認する
複数の電話回線を契約して使用するためには、工事を必要とする場合があります。回線工事を行う場合、業者に連絡をして日程を決めた後に行いますが、工事を行う場所によっては回線を引くことができない場合があります。
そうした事態を防ぐためにも、あらかじめ回線工事ができるかどうか確認しておきましょう。また、実際に工事が行える場合でもすぐに工事が行われるわけではありません。
工事を業者に依頼してから約2週間~2か月後に実際に工事が行われます。早く利用したい場合には早めに工事を依頼するようにしてください。
2-2、使用する電話回線の種類を考える
電話回線を複数契約するときには、使用する電話回線の種類を検討する必要があります。先ほどご紹介した通り、電話回線の種類によって複数契約した場合の料金が異なります。
しかし、それぞれの電話回線にはメリットがあり、必要に応じて使い分けるのが良いでしょう。例えば、光回線は使用できる通話数も多いですし、インターネット通信が安定しているというメリットがある一方で災害に弱いです。
アナログ回線は、1契約1通話しか使えませんが、災害には強いので災害に備えたい会社の方は検討する余地があります。このように、電話回線それぞれに特徴があるので特徴を理解したうえで必要に応じて電話回線の種類を決める必要があります。
3、まとめ
ここまでで、電話回線を新規で複数契約する方法と注意すべき点をご紹介しました。電話回線を複数契約するときには料金が高くなりがちなので、なるべく割引を利用したり契約数を減らすなど工夫が大事です。
複数回線を契約するときには、さまざまなキャリアのプランを見比べて一番お得に利用できるものを選択してみてください。