電話回線と一言でいってもたくさんの種類があり、電話回線を扱っている業者も多くあります。そんな中でどの電話回線・業者を利用すればいいのか分からない方もいると思います。
電話回線や業者によってサービス内容や料金が異なります。そこで今回は、電話回線の種類と業者を解説しつつ、サービス内容や基本料金までご紹介します。
- 1、電話回線の種類!その特徴をご紹介
- 2、電話回線のキャリア!各サービスと基本料金をご紹介
- 3、まとめ
1-1、一般的な電話回線【アナログ回線】
1-2、音声がきれい【デジタル回線】
1-3、光ファイバーを利用【光回線】
1-4、ケーブルテレビが提供【ケーブルテレビ回線】
2-1、安心感が根強い【NTT】
2-2、基本料も通話料も安い【ソフトバンク】
2-3、その他:光回線を提供している業者
電話回線の種類!その特徴をご紹介
電話回線といってもさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。電話回線の種類が違うとサービス内容や料金も変わってきます。そこでここでは、電話回線の種類とその特徴について解説していきます。
一般的な電話回線【アナログ回線】
電話回線にはアナログ回線と言われるものがあります。アナログ回線は昔からある電話回線で、銅線を使って音声を届ける方式です。1契約で1回線が利用できる回線で、電話の他にFAXなど様々なシーンで利用できるのがアナログ回線の特徴です。電話のみの利用であればアナログ回線で十分に対応可能です。
音声がきれい【デジタル回線】
デジタル回線はISDN回線と言われることもあり、アナログ回線と同様に銅線を使用して音声を伝えます。デジタル回線の特徴はよりきれいな音声を届けることができ、かつ多くの情報を送ることが可能な点です。アナログ回線が音声をそのまま電気に乗せて送信するのに対して、デジタル回線は一度音声をデジタルデータに変換して送信します。そのため、より音声がきれいに聞こえ、多くの情報を送信することができます。
また、アナログ回線の場合、電話とFAXを別々の電話番号で取得したいときには2回線契約が必要です。しかし、デジタル回線では1回線の契約で電話とFAXを別々の電話番号で利用できます。デジタル回線は電話番号とFAX番号を分けたい企業の人にもおすすめの回線です。
光ファイバーを利用【光回線】
光回線は光ファイバーケーブルを使って通信をする回線のことです。光回線は基本料金の安さと通信速度の速さが特徴です。光回線はインターネット利用料がかかりますが、基本料金が安いです。
また、通信速度の速さと安定感が特徴的です。光回線は一度にたくさんのデータを送信することができるので、大きなデータをダウンロードする際や、動画を視聴する際は他のインターネット回線よりも断然速いことが実感できます。
さらに、アナログ回線は基地局から離れると通信速度が落ち、接続が不安定になりますが、光回線は基地局から遠くても通信速度が落ちたり接続が不安になったりすることはありません。このように、光回線はノイズの影響を受けにくい性質を持っており、通信が安定するところが魅力です。
ケーブルテレビが提供【ケーブルテレビ回線】
電話回線にはケーブルテレビが提供しているケーブルテレビ回線があります。ケーブルテレビ回線は、地域ごとにあるケーブルテレビが提供している有線ケーブルを電話回線としたサービスです。
そのため、地域によって基本料金が異なっていたり、ケーブルテレビ利用料と電話回線利用料がセットになっているお得なプランが設定されている場合もあります。詳細な料金や契約形態については契約する前にお住いの地域のケーブルテレビで確認する必要があります。
電話回線のキャリア!各サービスと基本料金をご紹介
ここでは、電話回線のキャリア(業者)を解説しつつ、それぞれが提供しているサービスと基本料金について解説していきます。
安心感が根強い【NTT】
電話回線のキャリアには、「NTT」があります。NTTの代表的なサービスとしては「ひかり電話」があり、インターネットサービスとともに電話回線も提供している業者です。
ひかり電話は、NTT加入電話と異なり電話加入権が必要ありません。そのため、基本料金が安くなっており利用しやすいサービス内容となっています。また、NTTはひかり電話以外にもNTT加入電話も扱っており、状況に応じて利用することができます。
ちなみに、NTTの電話回線の基本料金は以下の通りとなっています。
【NTT電話回線の事務用基本料金】
NTTひかり電話オフィス | NTT加入電話(アナログ) | NTT加入電話(ISDN) |
---|---|---|
1300円 | 2500円(3級) | 3530円 |
※NTTひかり電話にはインターネット料金が別途かかる
【NTT電話回線の家庭用基本料金】
NTTひかり電話 | NTT加入電話(アナログ) | NTT加入電話(ISDN) |
---|---|---|
500円 | 1700円(3級) | 2780円 |
※NTTひかり電話にはインターネット料金が別途かかる
このように、NTTの電話回線基本料金はNTTひかり電話の安さが特徴です。NTTひかり電話には基本料金とは別でインターネット料金がかかります。ひかり電話は大容量のデータが高速で通信できるという点が優れています。
基本料も通話料も安い【ソフトバンク】
電話回線のキャリアには「ソフトバンク」があります。ソフトバンクの代表的なサービスとしては「おとくライン」があり、通話料金や基本料金の安さが魅力です。
ソフトバンクの電話回線の基本料金については以下の通りです。
【ソフトバンク電話回線の事務用基本料金】
おとくライン(アナログ回線3級) | デジタル回線(ISDN回線) |
---|---|
1500円 | 3380円 |
【ソフトバンク電話回線の家庭用基本料金】
おとくライン(アナログ回線3級) | デジタル回線(ISDN回線) |
---|---|
1500円 | 2580円 |
おとくラインはソフトバンクの通信設備を使用しており、従来のようにNTTグループの通信機器を使用していないので基本料金を安く抑えることができています。NTTの電話回線とほとんど変わらないサービスを安く受けることができるというメリットがあります。
その他:光回線を提供している業者
電話回線には光回線がありますが、光回線はNTT以外の業者でも扱われています。例えば、携帯電話のキャリアとして有名なauは「auひかり電話」、NTTは「フレッツ光」、ソフトバンクは「ソフトバンク光」、ドコモは「ドコモ光」という電話回線を提供しています。
【auひかり電話の基本料金】
auひかり電話 |
---|
500円 |
※基本料金に加えてインターネット料金とオプションサービス料金が別途かかる
auひかり電話では、便利な電話付加サービスがあり、電話をかけてきた相手の電話番号をディスプレイに表示するサービスや迷惑電話撃退サービスなどが有料で受けられます。
【NTTフレッツ光の基本料金】
ひかり電話(基本プラン) | ひかり電話A(エース) |
---|---|
500円 | 1500円 |
※基本料金に加えてインターネット料金とオプションサービス料金が別途かかる
NTTが提供しているフレッツ光のひかり電話は、基本プランの基本料金は500円になっています。ちなみに、オプションサービスが充実しているひかり電話Aが用意されている点は特徴の1つです。
【ソフトバンク光の基本料金】
ソフトバンク光 |
---|
467円 |
※2年自動更新プランでの月額基本料金
【ドコモ光の基本料金】
ドコモ光 |
---|
500円 |
この他にも地域のケーブルテレビなどでも光回線を提供している場合があります。料金プランはケーブルテレビによって違うので確認するようにしてください。
ちなみに、光回線に関して別途回線使用量やプロバイダー料(おおよそ5000円前後)が発生するので、電話回線料金のみで利用できるプランは現在存在しません。
まとめ
ここまでで、電話回線の種類と基本料金について解説しました。電話回線といっても種類によって基本料金や特徴が変わります。電話回線を決めるときには、料金プランをはじめサービス内容を比較して選択すると良いです。
複数のキャリアを見比べたり、口コミを確認したりして自分に合った電話回線を選択してみてください。